栄養科
入院中のお食事について
入院中のお食事は、医師の指示のもと治療の一環として、それぞれの病態や摂取状況に応じて形態を調整した食事の内容で提供させていただきます。
食事の種類
特別な制限のない食事で、「日本人の食事摂取基準/厚生労働省」に準拠したお食事の内容です。
疾患に応じた、塩分・カロリー・脂質・たんぱく質などが調整されたお食事の内容です。
選択食
サービスの一環として、月・水・金の週3回の昼食と夕食に常食喫食の方を対象に2種類のメニューからお選びいただけます。ご入院の日時やアレルギー管理のため、また入院後の食種、食形態の変更等によりご希望に沿えない場合があります。ご了承ください。
ほほえみ食
化学療法、放射線療法などの治療により、食欲低下や味覚が変化した場合に「このひとくちで笑顔になっていただけたら」という思いを込めた食事です。既製品を中心とした内容になりますが、メニュー一覧の中から昼食・夕食時に食べたい物を2品ずつお選びいただけます「ほほえみ食」について説明を希望される方は担当管理栄養士までお伝えください。
嚥下調整食
飲み込みや噛む力が弱くなった方へ、嚥下機能のレベルに合わせた食事形態やとろみなどを調整した嚥下調整食を用意しています。
嚥下調整食は、「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整分類2013」に基づいた内容に設定しています。
栄養食事指導
食事療法が必要な方に、医師の指示に基づき栄養食事指導を行っています。
各病態に応じた食事指導や、食事形態などの相談にも対応しています。
患者さまのライフスタイルに配慮し、実行しやすく継続出来るアドバイスを実施し、
必要に応じて配食サービスや栄養補助食品の紹介なども行っています。
入院栄養食事指導
病棟担当管理栄養士が実施します。
実施日時については、患者さまと直接ご相談させていただきます。
外来栄養食事指導
1階相談室で実施しています。
▽月~金曜日
9:30~、10:30~
14:00~、15:00~
▽土曜日
9:30~、10:30~
※予約枠の状況により、当日指導も可能
チーム医療
病棟多職種カンファレンス
様々なスタッフが参加し、退院支援にあたり毎週1回多職種カンファレンスを行っています。管理栄養士は栄養状態や退院に向けて栄養管理を行う上での問題点、目標について報告を行い多職種との情報共有を行います。
低栄養の状態で運動療法を行っても筋肉量は増えません。
十分な効果を得るためには、栄養管理は重要です。
リハビリで最大の効果を得るには、良好な栄養状態を保ち「栄養」「リハビリ」のバランスがとれるよう医師・看護師・栄養士・理学療法士・作業療法士・歯科医師等の多職種が、連携を図り支援しています。
集中治療室での栄養管理
集中治療室に入室後早期から経腸栄養等の必要な栄養管理をおこない、早期離床、在宅復帰を推進することを目的に、集中治療室に専任管理栄養士を配置し、栄養管理を実施しています。(2022年11月1日 「早期栄養介入管理加算」 施設基準届出)
KT(口から食べる)サポートチーム
“口から食べる幸せ”を支えるため、「“食べる”を叶える医療を目指そう」「絶食をしない医療を目指そう」をミッションに掲げ看護部、リハビリ科、薬剤部、栄養科の多職種連携による食支援を行っています。
褥瘡対策委員会
多職種のチームメンバーが院内の褥瘡発生率の低下と早期治療を目指し活動しています。チームメンバーが行う毎週の回診では、褥瘡の処置を行いながら、改定DESIGN-R®2020を使用し創部の評価、栄養状態を評価し早期治癒を目指した栄養管理を行っています。
退院に向けた関わり
退院前に栄養食事指導を受けられた場合や嚥下障害などがある方が当院から退院される時に、転院先の病院や施設などの医師、管理栄養士に向けて栄養情報提供書を作成しています。
食事提供内容、入院中の平均栄養摂取量、栄養食事指導の経過など退院先での支援に役立てられる内容を心掛けています。
資格
- 病態栄養専門管理栄養士 1名
- 日本糖尿病療養指導士 2名
- 大阪糖尿病療養指導士 1名
認定書
臨床栄養師認定審査会(一般社団法人日本健康・栄養システム学会)にて受審の結果、臨床栄養師研修受託施設としての要件を満たしているとして認定を受けました。