診療科のご案内

肛門科

肛門科

肛門の痛み、かゆみ、しこり、出血、脱肛、残便感、違和感や、ひどい便秘症・便失禁などの排便障害などの悩みを抱えた方に、ゆっくりと気軽に受診していただけるように、大腸・肛門専門外来を開設しております。 診察・治療は大腸肛門病の専門医が担当させていただいております。
院内の案内表示は「外科」の診察表示にしておりますので、気兼ねなくお越しください。外来診察は以下の区別をさせていただいております。
月曜日午後:2階外来プースにて女性限定診療(女性医師、女性スタッフが対応します)
水曜日午後:1階外来ブースにて性別を問わず診療(男性医師、女性スタッフが対応します)
肛門科の主な手術日は金曜午前です(手術は男性医師と女性医師にてさせていただきます)。

下記に主な疾患と当院での外科治療について解説しておりますが、薬物療法(内服薬・軟膏・座薬など)を含めて、症状や状態に応じて治療法を相談しながら選択していきます。
前もって電話での診察予約も可能ですし、予約外で当日直接来院されても受診可能です。また、肛門の急性の症状については外科午前外来でも対応可能です。

外来での肛門診察の体位の図
外来での肛門診察の体位

診療担当表

  曜日 曜日 曜日 曜日 曜日 曜日
午前
午後 11診:野田
(女医)
7診:打越
 
 月 午後 13:00~15:00(初診受付は14:30まで)  
 月曜は女性限定診療となり2階のブレストセンター内ブースで行います

 水 午後 14:00~16:00

【休診情報】

肛門科医師

外科主任部長 打越 史洋
昭和62年 大阪大学卒業
大阪大学医学博士
日本外科学会  認定医、専門医、指導医
日本消化器外科学会 認定医、専門医、指導医
日本大腸肛門病学会 専門医、指導医
日本臨床外科学会 評議員
日本内視鏡外科学会 評議員
日本がん治療認定医機構 認定医
アメリカ消化器内視鏡外科学会(SAGES) international member
非常勤医師 野田 裕子
平成13年 大阪大学卒業
日本外科学会 認定医、専門医、指導医
日本消化器外科学会 専門医
日本大腸肛門病学会 専門医(2017年取得予定)

痔核・痔瘻・肛門周囲膿瘍・裂肛・直腸脱

痔核

痔核には肛門縁近くの外痔静脈叢が腫れる外痔核と、肛門内の内痔静脈叢が腫れる内痔核があります。外痔核は腫れると主に痛み、内痔核は出血、脱出が主な症状です。また内痔核が大きくなると外痔核を伴って脱出し、内外痔核という状態になることもあります。痔核の治療には手術(切除術)、ゴム輪や糸による緊縛・結紮療法、薬剤注入による硬化療法等がありますが、当院では主に下記の治療を行っています。

①ジオン注4段階注射法

ジオン注という薬剤を直接痔核に注射して、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を硬くして粘膜に癒着・固定される治療です。脱出が主な症状の場合は、多くの患者さんで手術翌日の排便時から脱出がなくなり、喜ばれております。 当院では基本的に局所麻酔のみでおこなう1泊2日の入院加療で行っていますが、翌日外来受診が可能な患者様であれば日帰り手術も可能です。 入院費用は1割負担で12,291円、3割負担で36,873円です。退院後はだいたい2週毎に通院していただき、およそ1ヶ月から2ヶ月程度で注射部位は安定します。

ジオン注4段階注射法
ジオン注4段階注射法

②結紮切除術

注射療法では対処できない痔核の場合は手術治療(結紮切除・半閉鎖法:ミリガンモルガン法、または外痔核のみの切除)が必要になります。手術を行った場合は、創部の状態によりますが術後2-5日程度で退院が可能です。退院後はだいたい2週毎に通院していただき、およそ1ヶ月程度で切除創は閉鎖します。

③ ①と②の併用治療

内痔核に対してはジオン注4段階注射法、外痔核の部分は切除と言うように①と②を組み合わせて行うこともあります。切除する範囲が狭くなるので、術後疼痛の軽減、出血のリスクの低下、早期治癒などのメリットがあります。

痔瘻・肛門周囲膿瘍

痔瘻の手術には、瘻管を肛門括約筋切開して開放する手術(開放手術)と括約筋を切開せずに痔瘻をくりぬく手術(くりぬき手術)があります。どちらを選択するかは痔瘻の場所や瘻管の走行等を考慮して判断します。術後は創部の状態によりますが、術後3-7日程度で退院が可能です。退院後はだいたい2週間毎に通院していただき、完全治癒までおよそ1ヶ月半程かかります。 より複雑な痔瘻の場合、くりぬき手術は難しく、また開放手術では傷が大きくなり術後、肛門機能低下を招く可能性があります。この場合はシートン法といって、瘻管に細いテープやゴム輪を通して膿がたまらないようにしてじわじわと治し、肛門機能を温存する手術を行うこともあります。この手技をとった場合は、入院期間は3-5日程度ですが、術後、だいたい2週間毎に通院していただき、完全治癒までおよそ3ヶ月程度かかる場合もあります。

裂肛

排便痔、肛門に痛みが走って拭いたら紙に血が付いたという経験を持つ人は多いのではないでしょうか。この症状は裂肛(切れ痔)によることが多く、一般に男性より女性に多くみられ、特に20代から40代の女性で割合が高くなります。裂肛はすぐ治るものから、何度も再発を繰返して慢性化した結果、潰瘍を形成したり、内括約筋に炎症が及んで肛門狭窄(肛門が狭くなる)を引き起こすものまであります。この状態になるとお薬などの保存療法では良くならず、手術が必要になります。 肛門狭窄がある場合、狭窄の程度によって用手肛門拡張術、内括約筋側方皮下切開術(LSIS)、皮膚弁移動術(SSG)などがあります。手術を行うことによって狭窄が解除されるので、裂肛が良くなります。

ジオン注4段階注射法
直腸脱

直腸脱は骨盤底が加齢等によりゆるくなって、肛門から直腸が飜転脱出する状態です。この場合、同心円状に直腸が肛門から脱出します(通常5~6cm以上)。生命に危険を及ぼさない良性疾患ですが、直腸の脱出による不快感、脱出した直腸粘膜からの分泌物、出血、便による下着や肛門付近の汚染が続くことで生活の質は低下し、さらに放置すると便失禁など不愉快な肛門機能不全を来すようになるため、早めの手術が必要となります。 直腸脱の手術には数多くの術式がありますが、おなか側から直腸をつり上げて固定する手術と、おしり側から直腸を縫い縮めたり、肛門を締めなおしたりする手術の2つに大別され、当院ではどちらも行っています。おなか側からの手術は基本的に腹腔鏡を用いて傷の小さな手術を行います。 手術を行った場合は、術式により差がありますが術後3-7日程度で退院が可能です。

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