診療科のご案内

外科

関西メディカル病院外科は5人の常勤医と大阪大学消化器外科学講座の非常勤医師で外科診療を行っています。通常の手術日は火曜日午前・午後、水曜日午前、金曜日午前ですが、緊急手術にも対応できる体制です。
外傷等の一般外科診療とともに下記のような良性・悪性消化器疾患の外科治療、低侵襲治療を行っています。患者さんそれぞれの状態に合わせて、最良の治療法が選択できるように日々努力しています。当科の特徴や当科における主な疾患の治療方針、治療法については下記をご参照ください。
当院は日本外科学会専門医制度による修練施設の指定を受けています。また手術症例はNational Clinical Databaseに登録させていただいています。

診療担当表

  曜日 曜日 曜日 曜日 曜日 曜日
午前 10診:山本・井上
10診:牧野(第2.4)
/百瀬(第1.3.5)
11診:栄

【心臓外科】
1診:山名
11診:冨岡
10診:藤原(9:00~10:30)
院長(10:30~)
11診:加藤


10診:荻野(2.4)
/植村(1.3.5)
午後
  山名(心臓外科)
  午前  9:00~12:00(受付 8:30~11:30)
  午後 14:00~16:00(受付 13:00~16:00)
  ※ 火曜日の外科外来はありません
  ※ 土曜日の午後は休診となります.

----休診情報 --------------------------------------

百瀬:5月21日(火)午前 → 代診:牧野

牧野:5月28日(火)午前 → 代診:百瀬

植村:7月6日(土)午前

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外科スタッフ紹介

病院長 渡邉 太郎
昭和63年 福岡大学医学部 卒業
大阪大学医学博士
日本外科学会 専門医
外科顧問 藤原 彰
昭和55年 広島大学医学部 卒業
日本外科学会 専門医
外科部長
内視鏡センター長
加藤 裕
平成4年 大阪市立大学医学部 卒業
日本外科学会 専門医
日本内視鏡外科学会 技術認定医
医員 井上 達史
平成9年 香川医科大学医学部 卒業
平成24年 香川大学大学院医学研究科 卒業
医学博士
日本外科学会 認定医・専門医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定
日本消化器内視鏡学会 専門医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医
医員 冨岡 百合子
平成18年 奈良県立医科大学医学部 卒業
日本外科学会 専門医
日本救急医学会 専門医
医員 栄 政之
平成18年 大阪市立大学医学部 卒業
平成24年 大阪市立大学大学院医学研究科 卒業
医学博士
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医・消化器がん外科治療認定
日本消化器病学会 専門医・指導医
日本肝臓学会 専門医・指導医
日本胆道学会 指導医
日本消化管学会 胃腸科専門医・指導医
日本外科感染症学会 外科周術期感染管理認定医・教育医、
インフェクションコントロールドクター
日本腹部救急医学会 腹部救急認定医
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
臨床研修指導医

関西メディカル病院での外科手術の特徴

  • 当院では患者さんの状態に応じて、もっとも負担が少なく、かつ最大の効果が得られるように治療・手術方法を選択していきます。術者はすべて日本外科学会・日本消化器外科学会専門医以上の資格・経験を有する外科医が担当させていただきます。
  • お仕事やご家庭の事情に合わせて、ご希望の手術日が選択できるように配慮させていただき、手術待ちの期間も最低限になるように治療計画を立てています。
  • 当科ではほとんどの手術患者さんにクリニカルパスを適応しています。これは医師によってばらつきがあった従来の医療の内容を科学的根拠に基づいて作成された診療ガイドラインに沿って標準化し、 医師、看護師、薬剤師、理学療法士など、治療に関わるスタッフ全員が患者さんの治療計画を共有してチーム医療を実践し、医療の安全や質の向上を目的としたものです。手術前に入院中の予定をスケジュール表のようにまとめた計画書をお渡ししています。
  • 手術機器は最新のものを使用しており、消化管の切離・吻合は信頼性の高い自動縫合器・吻合器で行っています。 また、手術創の化膿を防ぐように創縁保護材を必ず使用しています。体内に残る異物(結紮糸)をできる限り少なくするよう、凝固切開装置を使用し、また用いる結紮糸もすべて吸収糸(2-3ヶ月で体内で溶解する)を使っています。 創の縫合も基本的に吸収糸による縫合を行っていて、抜糸もなく、創が化膿するリスクも低い方法です。
  • 手術前や手術後に、もしも夜間・休日等に具合が悪くなっても、関西メディカル病院は24時間体制で救急診療を行っていますので、安心して受診していただけます。
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低侵襲治療について

当院では体への負担をできるだけ少なくし、また臓器機能を温存させる外科治療を行っています。 癌の根治的治療は病巣を切除することですが、内視鏡治療や腹腔鏡下手術は、開腹手術に比べて入院期間が短期間で早期の社会復帰が可能となり、また患者さんへの負担も軽くできるため、従来の外科治療に代わる新しい治療法として注目されています。

内視鏡治療

食道癌や胃癌、大腸癌など消化器の早期癌を内視鏡を用いて切除する方法です。外科手術に比べ臓器機能が良好に温存され、最も低侵襲な手術です。
内視鏡手術はいわゆる胃カメラ、大腸カメラを挿入し、内視鏡の鉗子口からスネアと呼ばれる細い鋼線ワイヤーやITナイフなどの高周波メスを挿入し、早期の癌や腺腫などのポリープを切除します。 切除対象となる病変により、内視鏡的ポリープ切除(ポリペクトミー)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)などを行っています。

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術は小さい傷からお腹のなかに腹腔鏡というカメラを挿入して、モニター画面をみながら行う手術です。胆石症の手術から始まりましたが、最近では消化器疾患の多くがこの方法で行われるようになりました。 傷が小さく、出血も少ないことから「体にやさしい手術」とも言われます。患者さんにとっては傷が小さいことによって痛みが少ないそのため術後身体が早期に動かしやすい、術後の腸管運動の回復が早い、癒着も少なく術後腸閉塞の発生率が低い、美容的である等のメリットがあります。 一方手術する側の外科医には経験と技術が要求されるわけですが、モニター画面に手術している部位が拡大して映し出されるために、より精緻な手術が可能になるメリットがあります。
関西メディカル病院では最新のハイビジョン内視鏡手術システムと専用手術室を導入しており、虫垂炎、ヘルニア、胆嚢、胃、大腸等の手術を行っています。

主な疾患の治療方針、手術方法

  • ① 胃癌
    胃癌の根治的治療は外科手術ですが、進行度によっては術前・術後に抗癌剤治療を行うこともあります。術前検査でリンパ節転移が明らかに認められるような進行癌では術前に化学療法を2コース程度行ってから手術を行うこともあります。
    手術は早期癌の幽門側胃切除では腹腔鏡下手術を選択いたします。 進行癌や、早期癌でも胃全摘を必要とする場合は、手術の根治性や安全性の観点から開腹手術が学会でも推奨されているので当院でもそのガイドラインに沿って手術を行っています。
    胃の2/3を切除する幽門側胃切除の場合、通常術後3日目より経口摂取を再開いたします。胃全摘の場合は術後4-5日目とやや食事の開始は遅れます。基本的には手術の前日に入院していただき、術後の入院期間は約10-14日程度です。
  • ② 大腸癌(結腸癌)
    結腸癌の根治的治療は外科手術ですが、進行度によっては術後に抗癌剤治療を行うこともあります。 大腸癌治療もほぼ学会ガイドラインに沿って治療を受けていただいています。
    外科手術は、早期癌はもちろん、進行癌であっても当院では腹腔鏡下手術を第一選択としています。しかし、術前に腸閉塞状態であったり、他の臓器への浸潤が疑われるような大きな腫瘍の場合は当初から開腹手術を選択する場合もあります。 結腸癌の場合、術後2日目より経口摂取を再開させていただき、術後の入院期間は約10-14日程度です。
    最近は大腸癌の化学療法も大きく進歩し、たとえ肝臓や肺に転移があっても適切な治療を行えば延命期間は平均2年を超えるようになってきましたし、中には転移巣が消えてしまう患者さんもおられます。
  • ③ 大腸癌(直腸癌)
    直腸癌治療は外科手術が基本ですが、場合によっては術前に放射線療法や抗癌剤治療を行うこともあります。直腸癌の手術と聞いて心配されるのが「人工肛門になるのではないか?」という点だと思います。 ここ数年、手術手技・手術器械が進歩し、肛門縁から腫瘍までが4-5cm程度であれば進行癌でもまず人工肛門になることはありません。早期癌であれば、さらに肛門に近くても肛門機能を温存する術式も可能です。また、直腸癌に対しても腹腔鏡下手術を安全に行うことが可能です。
  • ④ 胆石症・胆嚢炎
    肝臓で作られた胆汁(消化液)は、胆管を通って十二指腸に流れます。  胆管の途中にある胆嚢に石ができた状態を、胆嚢結石症(胆石症)といいます。 症状がない場合は通常経過観察をおこないますが、胆石発作(腹痛、発熱、黄疸など)を起こすことがあり、また胆嚢にある結石が胆管に落ちると総胆管結石となり、黄疸や重篤な胆管炎、急性膵炎を起こすことがあります。 胆石症に対しては胆嚢摘出術が最も根本的な治療法です。結石溶解薬(ウルソ)は、2~3cm以下の単発の純コレステロール結石に使用することもありますが、溶解するまでに数年を要します。
    手術は腹腔鏡下手術で行います。炎症や癒着がなければ傷の目立たない単孔式腹腔鏡下手術も可能です。ただ、胆嚢炎を併発して炎症が高度な場合は開腹手術に変更ないし当初から開腹手術を選択することもあります。 手術当日に入院していただき、術後は翌日から食事が可能で、術後3日目頃に退院可能です。
  • ⑤ 急性虫垂炎
    俗に「もうちょう」 と言われますが、盲腸は右下腹部にある大腸の一部で、その先端に紐のように付着しているのが虫垂です。長さは人それぞれで5-10cm程度あり、大腸の後ろ側に潜り込んでいることもあります。 虫垂炎は便などがこの虫垂の中で固まって糞石を作ったり、疲労、暴飲暴食などにより腸内細菌が異常繁殖を起こして炎症に至ることにより起こります。初期は軽い粘膜の炎症から始まり、炎症が進むと、虫垂周囲に膿瘍を形成したり、虫垂が壊死・穿孔して腹膜炎を起こすこともあります。 腹部診察、腹部超音波検査、腹部CT検査などで虫垂炎の診断はほとんどつきますが、大腸憩室炎(大腸の壁の小さな袋の炎症)や女性の場合は卵巣や卵管の炎症(附属器炎といいます)などと区別するのが難しい場合もあります。
    手術は入院していただき、全身麻酔ないし腰椎麻酔にて行います。状態に応じて緊急に手術を行うこともありますが、膿瘍を形成していたり炎症が限局している場合には抗生剤による治療を先行し、 一旦退院したのちに後日改めて入院していただき手術する場合もあります(待機的虫垂切除術といいます)。 右下腹部に約3~7cmの皮膚切開を加える開腹手術と腹腔鏡を使った手術があります。炎症の程度によりますが術後の入院期間は約3-7日程度です。
  • ⑥ 鼠径(そけい)ヘルニア
    下腹部(鼠径部)の腹壁を支える筋膜・筋肉が弱くなり、腹圧によって鼠径管の間隙から腸管などが、腹膜(ヘルニア嚢)に被われて脱出してきた状態を鼠径ヘルニアと言います。鼡径ヘルニアには、外鼠径ヘルニアと内鼠径ヘルニアの2つのタイプがあります。
    腸管の脱出が多いので、俗に「脱腸」と言われており、多くは臥床時や、手で圧迫すると腸管は腹腔内に戻ります。しかし、脱出腸管が戻らなくなると(嵌頓)、腸管が出口(ヘルニア門)で締め付けられて壊死に陥り、腹膜炎を生ずる可能性があります。 成人では自然経過やヘルニアバンドなどでは治癒することはなく、手術での修復が必要です。
    手術は標準的には全身麻酔で行う内視鏡下手術を行っていますが、患者さんの年齢や既往症、全身状態により鼠径部に切開を加えて行う前方アプローチを選択する場合もあります。
    内視鏡下手術にはお腹の中に二酸化炭素のガスを入れてカメラを挿入してお腹の映像をテレビモニタで見ながら手術する腹腔内到達法(TAPP法)と腹膜と腹壁の間に隙間をつくって二酸化炭素のガスを入れて空間を作り、 ここに器械(鉗子)を差し込んで手術を行う腹膜外到達法(TEP法)があります。どちらの方法が適切かは以前の手術歴やヘルニアの状態を考慮して決定します。どちらの方法でも腹腔鏡を用いてヘルニアを確認します。 次に、ヘルニア部分に出ている腸と腹膜を内側に戻し、ヘルニアの穴を確認して、腹膜と筋肉の間に補強材(メッシュ)をおいて固定します。後述の前方アプローチに比べて創が小さく、手術後の痛み・違和感が少ない利点があります。
    前方アプローチでは鼠径部に約5~7cmの皮膚切開を加え、筋膜を切開し、ヘルニア嚢という脱出腸管を入れた袋を剥離し処理します。その後補強剤(メッシュプラグ等)をヘルニアの脱出口に挿入固定し、栓をして腹壁の補強を行います。 最近ではさらに合成繊維量を減らしたり半分は吸収糸(体内で吸収される繊維)で編み上げられた補強剤が開発され、全ての鼠径ヘルニアの患者さんにこの新しいメッシュを用いた補強材を使って手術させていただいています。
    手術前日ないし当日に入院していただき、入院期間は約3-5日程度です。
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外来化学療法について

悪性腫瘍の治療の要の一つが化学療法(抗癌剤の治療)です。抗癌剤には内服薬と点滴・注射薬があります。消化器癌手術後の補助化学療法(手術で腫瘍を切除したあとの再発予防目的の治療)は主に内服薬のみか、内服薬と点滴薬を組み合わせたも治療になりつつあります。
また点滴の治療は、従来は入院して行うのが一般的でしたが、患者さんの利便性や保険医療の効率化の観点から現在多くの病院で特別に外来化学療法室を設けて行うことが一般的です。
関西メディカル病院では2階に外来化学療法室を完備して通院による化学療法を行っています。現在多くの悪性疾患の化学療法について、治療ガイドラインが作成されており、当院でもそれに沿った治療を受けていただけます。 診療には専任薬剤師・看護師がついてケアさせていただきます。治療中に具合が悪くなっても、多くのがん拠点病院では夜間・休日の受け入れが困難な場合がありますが、当院では安心して受診していただけます。

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